「中日３－２巨人」（１０日、ナゴヤドーム）

　ぴりっとした投手戦の空気を、一振りで吹き飛ばした。中日・福田が１－２の六回２死一塁でメルセデスの直球を捉え、左翼席へ逆転２号２ラン。「高めを打とうとは思っていたが、意外と飛んだ」とにっこり笑った。

　今季から主将の高橋に三塁手の定位置を奪われた。一塁手や左翼手の練習を積み、出場機会をうかがう毎日だ。前夜は七回、代打で空振り三振。「やり返そうと思っていた。やり返せました」と会心の一発を放った。

　２０１６年から３年連続２桁本塁打をマークした和製大砲はホームランを打った直後のバット投げが代名詞。ところが今季はまだ出ていない。「（バットが）手から離れないですね。状態が良い、悪いではなく、そういう打ち方をしていないので」。新たな取り組みがアーチ量産につながることに期待したい。