明石商 決勝進出ならず…ミスで流れ失う 狭間監督「中森はよく投げてくれた」

 「選抜高校野球・準決勝、東邦4-2明石商」(2日、甲子園球場)

 明石商(兵庫)の狭間善徳監督(54)は、ミスで流れを失ったことを悔やんだ。明石商初の決勝に挑みたかったが「中森はよく投げてくれた(8回4安打4失点)。もう少し早く応えていれば展開が変わったかも」と振り返った。

 痛かったのは四回の攻撃だ。東邦が二回、三回と無死からの走者を生かせなかった中で無死二塁のチャンスを作ったものの、岡田光内野手(3年)が送りバントを決めきれず、結果的に無得点。八回には1点差に追い付いた直後に守備が乱れ、2点差に広げられた。

 初の4強進出を決めて思い出したのは、済美などを率いた故・上甲正典監督の言葉だ。明徳義塾で馬淵史郎監督(63)の下でコーチを務めていた時に交流があり「(ベスト4なら)4分の1になればどこのチームでも優勝を、勢いと考え方で勝てる」と言われたことがあったという。だからこそより優勝への思いを強めていたが…。

 勝てば「決勝は見に来ると言われてました」と、馬淵監督も観戦予定だった。無念の敗戦にも「夏に戻って来れるように」と切り替えていた。

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