ロッテ・ドラ1藤原に井口監督「開幕スタメンはあり得る」実現なら高卒では54年ぶり

 「オープン戦、ロッテ3-0阪神」(21日、ZOZOマリンスタジアム)

 打って走って、守った。ロッテのドラフト1位・藤原恭大外野手(大阪桐蔭高)が“オープン戦5番勝負”の第3幕を見事に演じた。

 29日に控えた楽天との開幕戦(ZOZOマリン)。井口監督は試合後、「きょうみたいな打撃をしてくれれば守備と足は問題ないので。開幕スタメンはあり得る」と話し、ロッテでは65年の山崎裕之氏以来となる54年ぶりの高卒開幕スタメンを匂わせた。

 1番・中堅。一回の先頭打者。馬場の1-2からのフォークを右へ二塁打して先制点の足場を作り、二回は1-1からカーブを中前に運んだ。

 「真っすぐと変化球を頭に入れてしっかりとうまく打てた。(2打席目は)前の打席で変化球を打てたのでいけるかなと思った」。

 20日の西武戦。高橋光のフォークを空振り三振、マーティンのチェンジアップに空を切った。いずれも1-2からで真っすぐ狙いで変化球に対応できなかった。この日は「状態が少し開き気味だったので工夫をして臨みました」。足の上げ下げなどを修正して成果を出した。

 二回は二盗に失敗したが、五回は四球で出塁して成功した。すぐに挽回した。

 三回には中谷の低く伸びた打球に俊足を駆ってジャンピングキャッチ。この日、マリンには常時10メートル以上の風が吹いたが、「低い打球は伸びる」と判断して間に合った。

 井口監督は「足と守備に不調はない。戦力になる」と話し、二回の盗塁失敗には「よく見たらセーフなのでシーズンに入ったらリクエストしてやる」と本人に話したことを明かして周囲を笑わせた。

 マリンでの阪神戦。藤原は「小さいころ聞いた音楽だったり、ベテランの選手だったり。テレビで見てきた選手が実際にプレーしていたので考えさせられるところがありました」と振り返った。

 39歳の能見と七回に対戦。真っすぐを3球見逃して三振した。「変化球がすごいと聞いていたので来るかなと思ったのですが。全部真っすぐが来た。すごいです」と脱帽した。

 だが、一回の打球を近くで見た糸井はこう言った。「すごいワ。ホンマにすごい。ファンになるわ」。

 開幕スタメンには「まだ試合もあるので。自分のやれることを100パーセントやっていきたい」とサラリ交わした。

 23日からは東京ドームで巨人2連戦。菅野との対戦に胸が躍る。「日本のトップクラスの投手なので打席に立ってみたい」。18歳のルーキーはあくまでも先を見つめる。

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