清宮、重傷 右手首再び悲鳴 九回ファウルで苦悶の表情のち交代
「オープン戦、日本ハム0-0DeNA」(3日、札幌ドーム)
恐れていた瞬間が訪れてしまった。0-0の九回1死。清宮は三嶋が投じた2球目の変化球にバットを出し、ファウルになった直後に苦悶(くもん)の表情を浮かべた。昨年11月の秋季キャンプ中に痛めた右手首が、2月24日・巨人とのオープン戦に続いて悲鳴を上げた。トレーナーとベンチに戻り、そのまま「代打・近藤」が告げられた。
試合後、取材に応じた清宮は「病院に行ってみてという感じですね。今日次第だと思います」と硬い表情のままタクシーに乗り込み、札幌市内の病院へ向かった。患部にテーピングなどはなかったが、決して楽観視はできない。栗山監督は「心配ですね。今は報告を待つことしかできないよ」と言葉を絞り出した。4日以降に精密検査の結果が出る予定で、それを受けて今後の方針を決める。
重傷であれば、メキシコとの強化試合(9、10日・京セラドーム)が組まれている侍ジャパンの辞退は決定的。シーズンの開幕にも暗雲がたちこめる。ここまでの実戦出場11試合で打率・333、2本塁打、11打点。この日も第2打席で二塁内野安打を放ち、成長を結果で示していた。
編成部門トップの吉村GMも「見ての通りです。検査結果を見ないと分からない」と険しい表情。今はただ、軽傷を祈るしかない。