巨人、原監督が重視する「5番」「ポスト尚広」は誰に?レギュラー争いの現状

 オフに大補強を敢行し、注目度がより増している巨人。し烈なレギュラー争いが繰り広げられているが、原辰徳監督は21日、ファーム組の石川、北村を昇格させ、代わって和田、松原のファーム合流を発表した。

 「実力至上主義」を掲げるなか、23日からはオープン戦も開幕し、レギュラー争いは本格化する。ポジションをつかみ取るのは誰か。それぞれの現状を振り返っていく。

 ◆先発ローテ

 菅野、山口俊の2本柱に続く存在として、実戦で結果を残しているのは2試合で4回無失点のメルセデスと、2試合で4回1/3を1失点のヤングマン。外国人枠の問題はあるが、安定感は抜群で外しにくい状況だ。

 残り2枠を田口、今村、ドラフト1位・高橋優(八戸学院大)、岩隈で争う。復活が期待される田口は3試合に登板し、防御率6・00と不安。岩隈はコンディションの不調で調整が遅れているが、「開幕の時点ではいいコンディションで仕上げてきてくれてると僕は思っている」と原監督の信頼は絶大だ。

 ◆リリーフ

 昨季は競り合いに弱く、立て直しが急務のポジション。ただ、コンディション不調のマシソンがいまだキャンプに合流できておらず、不安が漂う。3年目の左腕大江、戸根、桜井らがアピールしているが、実績のある沢村、守護神候補クックの奮起に期待がかかる。

 ◆捕手

 原監督が就任して「最初の願いだった」と獲得を熱望した炭谷、侍ジャパンに選出されている小林の争い。16日の対外試合初戦で、指揮官は炭谷を先発起用。順調にいけば、軸となるのは炭谷か。背中の張りで別メニュー調整だったベテラン阿部も、23日からの最終クールでは本隊に合流予定。大城も打撃で存在感を示しており、1軍の捕手「3枠」を巡る争いにも注目が集まる。

 ◆5番打者

 2番に丸を置く新打線で、原監督が「ターゲット」と台頭を求めている1番と5番。岡本の後を打つ5番は外国人に託したい構想を抱いており、新外国人のビヤヌエバと一昨年の本塁打王ゲレーロが争う。実戦ではビヤヌエバが12打数3安打ながら、適時二塁打2本を含めて6打点で現状では一歩リードか。ゲレーロは13打数4安打と率では上回るが、長打がなく、打点も1で物足りなさは否めない。1番二塁で期待される吉川尚はここまで15打数8安打と好結果を残している。

 ◆“ポスト尚広”

 競り合いに強さを発揮する原監督が、前政権時代に切り札として起用してきた鈴木尚広(現外野守備走塁コーチ)のポジション。実戦で代走として起用されているのは立岡、吉川大、田中俊の3選手だ。走力のあった重信、松原は2軍降格。経験のある立岡、吉川大は盗塁もきっちり決めているが、オープン戦では終盤の緊迫した場面でもテストされることになりそうだ。

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