日本ハム清宮、バックスクリーン130M越え メジャー挑戦を夢に力強くスタート
「日本ハム春季キャンプ」(1日、スコッツデール)
日本ハムの1軍1次キャンプが1日(日本時間2日)、米アリゾナ州の大リーグ・ダイヤモンドバックスの練習施設「ソルト・リバー・フィールズ・アット・トーキング・スティック」で始まった。将来のメジャー挑戦を夢見る清宮幸太郎内野手(19)は、フリー打撃でバックスクリーン越えの推定130メートル弾を披露。力強くプロ2年目のスタートを切った。
徐々にインパクトの強度を上げていき、圧巻は34スイング目だった。澄み渡る青空に向かって伸びた打球は、410フィート(約125メートル)先のバックスクリーン上を通過。推定130メートルの特大弾だ。しかし、その行方を見つめる清宮に笑顔はない。定位置獲りを狙うプロ2年目。背中には強い覚悟がにじむ。
2年連続1軍キャンプスタートも「去年の1日目とは違うものがあります」と期待値の高さを感じていた。右手首痛を考慮して打撃練習に一部制限はかかるが、この日のフリー打撃では40スイング中5本の柵越え。「やっぱり気持ちいいですね」。当面の目標である9日(日本時間10日)の紅白戦出場へ、視界は徐々に開けてきた。
さらに、ダ軍の練習施設が将来の米挑戦を目標に掲げる青年の心をかき立てる。「(空の)青さだったり光の加減だったり、日本では味わえないものがあります」。同チーム関係者の中には清宮を知る国際担当のスカウトがいる。キャンプ期間中、タイミングが合えば生チェックが実現する可能性も十分ある。
栗山監督は、黙々とバットを振る19歳を見て「しっかり前に進んでいきます」と背中を押した。定位置奪取の先に見える大きな夢を成し遂げるために、今を全力で駆け抜ける。