楽天ドラ1辰己、大器の片りん!いきなり12発 平石監督「振れるのはいいこと」
「楽天春季キャンプ」(1日、久米島)
期待の新星が大器の片りんを見せた。楽天のドラフト1位・辰己涼介外野手(22)=立命大=が1日、フリー打撃で61スイング中12発の柵越えをマーク。平石洋介監督(38)も、新人離れしたフルスイングを絶賛した。
右へ左へ。快音を残したルーキーの打球が次々とスタンドへ消えていく。これに指揮官も「振れるのはいいこと。しっかり体を使うのは大事。振ることから学ぶこともある。体の効率的な使い方も分かる」と目を細めた。
打撃だけではない。鋼のメンタルを併せ持つ辰己は、指揮官との会話でプロ初キャンプにも「全く緊張していません」と話したという。「大したもの。堂々と臆することなくやっていた」と、その大物ぶりに舌を巻いた。
高い評価を得た打撃だが、当の本人は「ボールを引き寄せてミートする形を意識していた。それはあまりできなかった」と納得せず。「とにかく今は野球ができることが楽しい」と話す辰己が、開幕へ向けてどのような姿を見せるのか。その才能は底が見えない。