巨人の原辰徳監督（６０）が３１日、大型補強も例外なくポジション争いさせる方針を明かした。キャンプ地宮崎入り後、宮崎神宮を訪れ、優勝を祈願した新指揮官は「ゼロからのスタート。デイバイデイ。一日一日積み上げていく」と決意をみなぎらせた。

　丸、中島、炭谷、新外国人ビヤヌエバらが加入し、野手陣はより一層、厚みが増した原巨人。大型補強に成功したが、原監督は野手の競争が激しくなることを予告した。一部の選手を除き、レギュラーポジションは確約しない方針だ。

　キャンプ地宮崎入りした指揮官は「厳しい戦いが始まる。まずは自軍の中でしっかりとした戦いを持ち、しっかりとしたチームを作っていく。僕自身がゼロからで」。真っさらな気持ちでチームを作ることを明かした。

　現段階の構想として、主将の坂本勇、２年連続ＭＶＰの丸、岡本以外のレギュラーは定まっていないようだ。「私とともに新戦力でいうと、真っ白な状態で臨むものだと思っている」。２８日の入団会見ではビヤヌエバにもレギュラー奪取を期待した原監督。メジャー２０本塁打を放った新助っ人も例外扱いはしない。

　この日は宮崎神宮を訪れ、優勝を祈願。その後の宿舎での全体ミーティングでは全選手を前に「自分の中では実力至上主義、勝利至上主義、目標は日本一である。その日本一の中に必ずこの全員がメンバーに入る。１試合でも数多く貢献するという気持ちを持っていただきたい」とゲキ。５年ぶりＶ奪回へ冷静な目で選手を見て、チーム編成を進めていく。