ロッテ、ドラ1藤原が新人12分間走で勝負根性見せる ドラ6古谷がトップ
ロッテの新人合同自主トレが10日、ロッテ浦和球場でスタートした。井口監督ら首脳陣、フロント幹部が見守る中、ドラフト1位・藤原恭大外野手(18)=大阪桐蔭=ら新人9選手がランニング、ノックなど約3時間にわたって汗を流した。
藤原が早くも『12分間走』で勝負根性を見せつけた。「長距離は苦手です」と話していた通り、9人でヨーイドンすると、やや遅れて後方から走りだした。先頭を快走するのはドラフト6位・古谷拓郎投手(18)=習志野=だ。藤原のピッチは上がらない。ずっと最後方のままで一時はトップの古谷に半周近く遅れを取った。
だが、「あと2分!」の号令が出ると、ギアを上げた。急ピッチで追い上げた。最後にスパートをかけて終わってみれば、2・8キロを走って最下位からの脱出に成功した。
「1番後ろでまずいと思った。みんなのペースが速く、自分は離されていて恥ずかしかった。頑張ろうと思った」と振り返った。
前夜、寮で新人9人が集まって「オレがビリだ」、「いや、オレがビリだ」とワイワイやっていたという。いざ本番になっての勝負強さ。某フロントは「負けん気の強さが出ている」と話していた。
ロングティーでは54スイングでサク越えは0。だが、鋭い打球を中堅方向中心に飛ばし、フェンス際に落ちる打球が数多く目についた。
相手を務めた石田2軍打撃投手は、「強く振れている。インパクトも強い。ライナーで打球を飛ばし、ちょっと上がったらホームランという感じだ」と話し、こう続けた。
「モノが違います」
それでも藤原は自主トレ初日をこう締めくくった。「いまのままでは通用しないと思います。もっともっとレベルアップしていきたい」
【12分間走結果】
(1)古谷 3キロ
(2)小島 2キロ875メートル
(3)土居 2キロ850メートル
(4)藤原 2キロ800メートル
(4)中村 同
(5)東妻 2キロ775メートル
(5)山口 同
(5)松田 同
(5)鎌田 同