侍・稲葉監督、東京五輪は「当然、金メダル」 今年一年かけてチーム作っていく

 野球日本代表「侍ジャパン」の稲葉篤紀監督(46)が、デイリースポーツの新年インタビューに応じた。昨年は11月の日米野球で5勝1敗と勝ち越すなど指揮官、チームともに着実にステップアップ。2020年東京五輪に向け、阪神・岩貞祐太投手(27)への期待、金メダル獲得への熱い思いなどを語った。

  ◇  ◇

 -昨年は強化試合や日米野球などの実戦で采配を振った。

 「非常に大きな経験になりました。選手は国際大会を感じてくれた。あとは私自身が選手を迷わせないように。そういう準備をしっかりしたい」

 -日米野球では柳田が目立った。

 「大事なところで打ってくれました。先頭に立ってやってくれましたので。チームにとって大きな存在でした」

 -甲斐も躍動した。

 「彼のブロッキング、キャッチャーとしての素晴らしさは感じてます。守りは大事にしたいところはありますから。今、国際大会をたくさん経験してもらって、というところ。日米も活躍してくれたと思います」

 -日米野球では、菊池と秋山をリーダーに指名した。

 「彼らは経験がありますし。先頭に立って若い選手を引っ張っていってほしいという思いがありました。初日に彼ら2人を呼んでそれを伝えました」

 -追加メンバーで出場した岩貞の印象は?壮行試合・台湾戦は1回5安打5失点だったが、日米野球では2試合に登板し、第6戦は2番手で登板して2回1/3を2安打無失点と好投した。

 「調整が難しい中ですごく頑張ってくれた。(第6戦は)自分の持ち味を全て生かした素晴らしい投球だった。今後の成長につなげてほしい。今回のジャパンを通じて、オリンピックに出たいという気持ちになってくれたらうれしいです」

 -岩貞の起用法は。

 「彼は(先発、中継ぎの)どっちもできる。フォークを使える。第2先発を作らないといけないと思っている中、調子が良ければ先発もできる。そういう役割になってくる。重要だと思います」

 -岩貞が東京五輪に出場する可能性は。

 「もちろん、その可能性は十分あると思います。これからしっかり期待したいなという選手の一人です」

 -3月にメキシコ代表と強化試合を行う。

 「18年は試す、学ぶ、という年にした。これは継続してやっていかないといけない。オリンピックまでもう何回かしか(日本代表が)集まれない中で、メキシコ戦2試合は最後の試すチャンス。若い選手中心でいこうかなと考えています。トップチーム、オリンピックのメンバーに入ってくる可能性を秘めた選手を選んでやっていきたい」

 -11月にはプレミア12が控える。

 「優勝を目指してやっていきます。オリンピック予選という位置付けになり、各国は本気で来る。それ以上のものを出していかないといけない」

 -プレミア12で日本代表に選ばれるメンバーは、五輪の核となる選手か。

 「ある程度、プレミアで選んだ選手が中心に、ということになってくると思います。これは調子もありますしケガというものもありますので。これは、どうなるか分かりませんけど。ある程度、土台は作っていかないといけないと思っています」

 -稲葉監督自身の19年の目標は。

 「やはりテーマとしては、チームを作っていくということ。今年一年かけて。プレミア12という大会が入ってきますからチームを少しずつ、作っていかないといけない年かなと思ってます」

 -今年の視察で考えているプランは。

 「海外も含めて見に行きたい。特に韓国、台湾はライバルチーム。今の韓国、台湾はどういう野球をやっているのかを見たい」

 -来年はいよいよ東京五輪開催。代表選考で重要視することは。

 「気持ちだと思ってます。どれだけ熱い気持ちを持っているか。野球界に対して、オリンピックという大会にしてもそうですし。このジャパンに対する思い。それをどれだけ持っているかを大事にしたい」

 -広島の大瀬良と会沢は東京五輪でのバッテリー結成を熱望している。

 「そういう言葉が選手から出てくれると、非常にうれしいです。やっぱり、選手はシーズンが大事というのは重々、分かってます。ジャパンに入って、それが今後の彼らの成長につながっていくと思ってくれたら非常にいい。オリンピックで金メダルを取れば歴史に名を刻めるチャンスだと思います。そういうところを選手も目標にしてもらえたら、非常にうれしいことだと思います」

 -どういうチームを作りたいか。

 「柳田、秋山はスピードもあり、パワーもある。こういう選手がどんどん出てきてくれるのがありがたい。ユーティリティーという部分で、どこでも守れる選手は大事になってくるかなと思ってます」

 -改めて東京五輪の目標は。

 「当然、金メダル。これは野球界にとっても重要な任務だと思ってます。野球の競技人口がグッと減ってますので。もう一度、子供たちに野球をやってもらえるチャンスだと思います。ここで金メダルを取って、野球をやる子供を増やすというところが大事だと思ってます」

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