オリックス・山本由伸投手（２０）が２４日、大阪市内の球団施設で自主トレを行い、来季の先発転向へ向けて、新球・チェンジアップを解禁する考えを明かした。

　西村監督の方針で、来春キャンプは山本も含めて、リリーフ起用が決まっている投手を除く全員に先発調整が命じられた。かねて先発転向を希望していた右腕は「チャンスをもらえるならしっかりモノにしたい。いいスタートを切れるようにあと１カ月、みっちりやっていきたい」と意欲を見せた。

　今季はセットアッパーとしてリーグ２位の３６ホールドポイントを記録した。「リリーフは３球種くらいに絞られていた。先発なら使っていなかった変化球も必要なので」と、昨年オフから取り組んできたチェンジアップを解禁する。１１０キロ台のスローカーブも加えて投球の幅を広げる。

　そのためにトレーニングは欠かさない。「休むのは正月（元日）だけです。２日に地元（岡山県備前市）の施設を予約しました」。年末年始も関係ない。悲願ともいえるローテ入りへ、全てをつぎ込む。