中日、来季1軍に盛り上げ役「元気枠」を1名追加

 元気があれば、ベンチに入れる!中日の与田剛監督(53)が9日、出場登録選手が1人増える来季「元気枠」を採用する考えを明かした。この日は秋田県にかほ市のTDK秋田総合スポーツセンター室内練習場で行われた「ともしび野球教室」に参加し、子どもたちを指導した。

 積雪30センチ、最高気温は3度。銀世界となった東北の街で、与田監督は白い息を吐きながら子どもたちを熱く指導した。あいさつの声が小さいと、「元気がないな」とハッパを掛ける。積極的に声を出し、子どもたちを盛り上げた。

 指揮官はこの役割を中日ナインに求める。「声を出したり、元気な選手を1人くらい(1軍に)置いてもいいと思うんだよね。『元気枠』って言うのかな」。実力がライバル選手より多少劣ろうとも、それ以上に1軍にいる価値があるのなら-。事実上の特別枠だ。

 1軍の試合に出場できる出場選手登録の枠が、来季から1人増えて29人になる。投手の負担軽減に中継ぎ投手を入れることも考えられるし、代打強化で打者を増やすこともある。その1枠が元気枠になる可能性も示唆し「いろいろなことを試せる。なにかプラスになることが必ずある」と力強く言った。流れ、雰囲気をも変える元気印。与田監督はそんな存在の出現を心待ちにしている。

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