楽天・聖沢が引退「悔いなく終わることができる」12年の盗塁王

 今季限りで戦力外となった楽天・聖沢諒外野手(33)と、伊志嶺忠捕手(33)が23日、現役引退を表明し、楽天生命パークで行われたファン感謝祭で、引退セレモニーが開催された。

 聖沢は2007年に大学・社会人ドラフト4巡目で入団。2012年に盗塁王のタイトルを獲得するなど、俊足巧打の中心選手として活躍し、2013年の日本一にも貢献した。「周りの方にまだできる、もっとプレーを見たいとありがたい言葉を頂きましたが、自分の中で今年成績を残せなかったことがすべて。引退することを決心しました」とあいさつ。「名球会の先輩たちに比べたら僕の成績は大したことはありませんが、プロに入って1軍に1試合でも出られるか不安だったことを思い出すと、1000試合もファンの皆さんの前でプレーすることができた。悔いなく終わることができます」と、11年間の現役生活に別れを告げた。

 伊志嶺は、聖沢と同じく07年大学・社会人ドラフト3巡目で入団。2番手捕手としてチームを支え、沖縄出身で「シーサー」の愛称で親しまれた。「『努力は裏切らない』という言葉を胸にやってきた。華やかではありませんでしたが、日本一を経験できたことを誇りに思います」と神妙に話した。

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