ドラフト、根尾は複数球団が指名 金足農の吉田も

 25日のプロ野球ドラフト会議で指名が有力な高校生を探った。

 今年の春夏の甲子園大会を連覇した大阪桐蔭の根尾昂が最も注目を集める。夏の甲子園では3本塁打を放った。主に遊撃手だが、外野もこなし、150キロの速球が魅力の投手としても非凡な才能を披露する「三刀流」。指名を公言している中日だけでなく、複数球団による1位指名競合は確実だ。

 今夏の甲子園大会で準優勝した金足農(秋田)の吉田輝星は、最速152キロの直球が持ち味の右腕投手。守備やけん制など細かな技術のセンスもあり、1位での指名が有力視される。

 大阪桐蔭で根尾とチームメートの藤原恭大は走攻守のそろった外野手。今夏の甲子園大会では3本塁打を記録した。1番打者を長く担えそうな逸材だ。

 遊撃の守備が華麗な小園海斗(兵庫・報徳学園)や、右の長距離砲の野村佑希(埼玉・花咲徳栄)の両内野手も1位指名の候補。渡辺勇太朗(埼玉・浦和学院)と引地秀一郎(岡山・倉敷商)の長身右腕投手は伸びしろが大きい。

 大阪桐蔭からは右腕の柿木蓮、左腕の横川凱の2投手も志望届を提出した。根尾と藤原を含めて同一校から4人が指名されることになれば、高校生のチームとしては2001年の日大三(東京)以来となる。(竹内元)

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