巨人のケーシー・マギー内野手（３６）が２０日、米国に帰国する出発前に羽田空港で取材に応じ、今季限りで現役を引退する可能性を示唆した。

　ＣＳ敗退が決まった１９日・広島戦後に号泣した。「キャリアで最後の試合かもしれない可能性を考え、チームメートともお別れかもしれないと思うと、こみ上げるものがあった。誇りに思える野球人生だった」。そう話す助っ人は目に涙を浮かべ、言葉を詰まらせた。

　今季限りで契約が切れる。８４打点と今季も勝負強さは健在だったが、年齢を重ねているため「若返りは、どのチームでもあること」と受け止めた。ただ巨人からオファーがあれば来年、日本に帰ってくる可能性もあり、去就の決断については「球団がどういう判断をするか、というのが大前提」と語った。

　「帰って妻としっかり話をして、家族にとって何が最善か見いだせないと何とも言えない」。メジャーや楽天でも活躍したマギーが、野球人生の岐路を迎えた。