日本ハムが逆王手 大田、適時二塁打を放ち勝負を決める

 「パCSファーストS・第2戦、ソフトバンク2-4日本ハム」(14日、ヤフオクドーム)

 日本ハムがソフトバンクに競り勝ち、対戦成績を1勝1敗とした。2-2の八回、大田泰示外野手(28)が左翼越えの適時二塁打を放ち勝負を決めた。先発のニック・マルティネス投手(28)は7回2失点の好投で勝利に貢献した。15日の最終第3戦で、ソフトバンクが勝つか引き分ければ5年連続で、日本ハムが勝てば2年ぶりのファイナルS進出が決まる。

 下克上の道は続く。絶体絶命の崖っぷちからチームを救ったのは、大田のバットだった。同点に追い付かれた直後の八回2死二塁。捉えた打球は左翼手の頭上を越え、西川が決勝のホームを踏んだ。

 「食らいつくしかない。短期決戦でチャンスをものにしていくためには、思い切りの良さが必要だと思った」

 カウントは3-2。内角を狙って投じられた直球が、真ん中高めに入ってきた。「気持ちだけです」。右腕でガッツポーズを作り、何度も何度も雄たけびを上げる。先制ソロを放った横尾のバットを拝借し、殊勲打を放った。必死だった。

 さらに近藤も右中間を破る適時二塁打で続いて、最後は新守護神・石川直が3人で締めてゲームセット。それから数分後、マイクを向けられた決勝打のヒーローは背番号37のユニホームに袖を通していた。

 「昨日、電話しました。兄貴分の矢野さんの分まで頑張りたい」

 今季限りで現役引退を決断した矢野は、巨人時代から尊敬する先輩。3打数無安打で代打を送られた前日の試合後、電話口で体の開きを指摘された。「悔しかったんですけど、落ち着かせてくれました」。勝負師の魂を受け継ぐ“恐怖の2番”が頼もしい。これで対戦成績を1勝1敗とし、逆王手をつかんだ。

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