巨人菅野「高橋監督と1日でも長く」退任指揮官にささぐ快挙!CS初のノーノー!

ノーヒットノーランを達成して高橋監督(右)に迎えられる巨人・菅野智之=神宮球場(撮影・堀内翔)
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 「セCSファーストS・第2戦、ヤクルト0-4巨人」(14日、神宮球場)

 巨人・菅野智之投手がプロ野球史上初となるCSでのノーヒットノーランを達成。エースの快挙で、2連勝でCSファーストSを突破した。

 九回2死、最後の打者坂口を中飛に仕留めると、マウンド上で両手を突き上げた。試合後のインタビューでは興奮隠せず「最高の気分。達成感はすごくあります。六回くらいから意識した。途中から狙っていた。満足しています」と笑った。

 圧巻の投球だった。七回2死までひとりの走者も許さず。ここで山田哲に四球を与え、完全試合は逃した。だが、続くバレンティンは空振り三振に仕留め、ノーヒットノーランを継続した。

 立ち上がりから切れ、制球ともに抜群。初回は山田哲を空振り三振に仕留めると、二回はバレンティンのタイミングを外して遊ゴロ。五回はバレンティンを内角ツーシームで詰まらせ一飛。小林と顔を見合わせ、サムアップポーズを作った。ベース盤を広く、緩急も駆使して27個のアウトを積み重ねた。

 菅野自身、プロ入りして完全試合、ノーヒットノーランともに未経験。コントロールミスがなく、回を追うごとに球場も異様な雰囲気に包まれた。

 CSでノーヒットノーランを達成した投手も初。これまでは16年、日本ハムがCSファイナルSソフトバンク戦で大谷-谷元-マーティンの継投で1安打完封したのが最少。日本シリーズでは07年に中日が山井、岩瀬の継投で完全試合を達成している。

 打線も快挙を後押し。二回は長野が自身CS初アーチとなる先制ソロ。四回にはマギーもソロを放ち加点。さらに亀井も2ランを放ち、4-0とリードを広げた。この4点で、菅野には十分だった。

 巨人は17日から開幕するCSファイナルSに進出。王者・広島と激突する。

 CSファーストSを最高の形で突破した。退任が決まっている高橋監督は「何と言っていいか言葉が出ない」と驚きを隠せず、エースと握手。菅野は「僕らは挑戦者。高橋監督と1日でも長く野球できるよう、がんばっていきます」と誓った。

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