ソフトバンク・武田 汚名返上の中継ぎ好投 工藤監督「非常に大事」と評価

 「パCSファーストS・第1戦、ソフトバンク8-3日本ハム」(13日、ヤフオクドーム)

 シーズン中の不調で中継ぎに配置転換となったソフトバンク武田翔太投手が、大事なCSファースト初戦で汚名返上の好投を見せた。

 三回を終え、7-1と大きくリードしていたが、四回に先発のミランダが崩れた。連続押し出し四球を与えて4点差となり、なおも1死満塁で2番大田を迎えたところで武田はマウンドに送られた。

 「満塁から登板するのは初めて。緊張しました」。しかし、それをかき消すように頭の中を「低めに投げる」という意識で埋め尽くした。「高めに行くからヒットを打たれる。二軍に行った時も低めに投げることを課題にして練習などに取り組みました」。相手打者を見ず、視線を送るのは捕手のミットだけ。1球でも高めに浮けば「ダメ、低め低め」と声に出して戒めた。

 登板して最初の1球目で大田を三ゴロに仕留めた。続く近藤は空振り三振。普段クールな右腕がマウンドで吠えて、ガッツポーズをした。工藤監督は「リリーフに入っている武田と石川が非常に大事になる」と期待を寄せる。今後キーマンとなりそうな存在だ。

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