巨人、執念継投 前倒し投手起用で虎スローガンのお株奪った

 「阪神1-2巨人」(23日、甲子園球場)

 指揮官の執念の継投策を、新たに方程式に加わった2人が結実させた。巨人は1-0の七回。同点とされ、なお2死一、三塁の場面で登板した畠が福留を三振に斬り、続く八回も三者凡退に。打線が八回に勝ち越して今季初勝利が転がり込み「何とか後ろの投手へつなげたい、という思いでした」と安どした。

 新セットアッパーが会心の投球を見せれば、九回は新守護神の山口俊がマウンドへ。先頭を出塁させたが後続を断ち、5年ぶり、移籍後初セーブを挙げた。転向後、失点もあったが「感じは徐々に良くなっている」と手応えを示し「ノーヒットノーランより、抑えの方がしびれる」と充実感をあらわにした。

 残りが10試合を切り、高橋監督は積極的な継投策に打って出た。四回まで無失点だった今村に、五回の攻撃で「何とか点を取りたかった」と代打を送った。その後は前倒しで投手を次々と送り込み、救援陣は起用に応え、課題だった僅差の試合をものにした。

 畠、山口俊に結果が出たことに高橋監督は「大きいよね」と声を弾ませ、斎藤投手総合コーチは方程式が固まったことに「(シーズンの)終盤すぎるけどね」としながらも、うなずいた。し烈を極めるAクラス争いに「今はとにかく1つでも勝って1つでも上にいくだけと思っている」と指揮官。残り7試合。執念の戦いは続く。

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