西武・山川、鷹退治3戦連発41号 同郷沖縄の安室センパイ引退に花添えた
「西武8-5ソフトバンク」(16日、メットライフドーム)
目の覚めるような弾丸ライナーだった。2点を先制した直後の初回無死二塁。西武・山川は大竹の緩いカーブをフルスイングで捉え、左翼席に突き刺した。「始動が少し遅れてタイミングがずれていた。それでもしっかり打てた」。今季4度目となる3戦連発の41号2ラン。豪打でソフトバンクの出ばなをくじいた。
7球で4得点。初回から破壊力を見せつけた。先頭の秋山が中前打で出塁し、源田の右中間を破る適時三塁打で先制。浅村が左中間二塁打で追加点を挙げ、山川が締めた。いずれもファーストストライクをたたく積極性。4人で“サイクルヒット”を完成させ、大竹を攻略した。
歌手の安室奈美恵さんがこの日で引退することから、金子侑が発案した粋な演出でチームも乗った。打者は1打席目、投手も安室の過去のヒット曲を登場曲に選んだ。山川は同じ沖縄出身の歌姫に思いをはせて「Fight Together」をチョイス。「沖縄の大先輩が引退する日に最高の結果が出てうれしい」と笑顔だ。
17日にソフトバンクに勝利すれば優勝マジック「11」が点灯する。辻監督は「選手は今まで以上にこのソフトバンク戦を大事と感じていた。二つ取れたのは大きい」と手応えを示した。