西武・多和田 パ単独トップ14勝目 お得意様オリから今季2度目完封星

 「オリックス0-7西武」(11日、ほっともっとフィールド神戸)

 最後は狙いどおりに打ち取った。九回1死満塁。西武・多和田はスライダーで若月を遊ゴロ併殺に仕留めた。7安打を浴びながら、5月19日のオリックス戦に続く今季2度目の完封。前回同様、ほっともっと神戸での達成だ。

 「マウンドも硬くないし、自分に合っている。涼しかったし、投げやすかった」。リーグ単独トップに立つ14勝目で、2位・ソフトバンクとのゲーム差をキープした。

 初回は先頭の宗に右前打を許すも、後続を断った。今季は初回に6点を許した試合が2度あるなど、課題だった立ち上がりを無事に切り抜けると、リズムに乗った。辻監督も「スライダーの切れとか、真っすぐの強さも申し分なかった」とたたえた111球。オリックス戦は7戦6勝無敗と抜群の相性だ。

 13勝のロッテ・ボルシンガーは出場選手登録を抹消されており、ライバルを突き放したことで、プロ3年目での初タイトルも見えてきた。「これからも優勝争いが続く。懸命に投げていきたい」。リーグ優勝という“宝物”をつかむまで、全力で腕を振り抜く。

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