金足農・吉田輝星が一塁コーチでU18初陣星 初ブルペンで立ち投げも
「侍ジャパン高校代表練習試合、侍ジャパン高校代表3-1立大」(27日、都内近郊グラウンド)
第12回U18アジア選手権(9月3日開幕・宮崎)に出場する侍ジャパン高校代表は27日、都内近郊のグラウンドで初実戦となる立大との練習試合を行った。金足農・吉田輝星投手(3年)は出場しなかったが、一塁コーチを務めた五回に味方が3点を奪い逆転勝ち。サポート役に徹して勝利に貢献した。また甲子園後初めてブルペン入り。登板日は未定だが、徐々に準備を整えていく。28日は大学日本代表との壮行試合(午後5時45分、神宮)が行われる。
“カナノウ旋風”の立役者は、やはり何か“持ってる”男だ。1点ビハインドの五回。吉田は「みんな準備とかあって、自分は試合に出ないって決まっていたので」と一塁コーチスボックスへ向かった。
2死走者なしから小園、峯の連打でチャンスが生まれると、ジェスチャーを交えながら声掛けをして仲間を鼓舞した。吉田の声が届いたのか、続く中川が右前へ2点適時打を放ち逆転に成功。さらに藤原の当たりも右翼手の適時失策を誘い、鮮やかな逆転劇を呼び込んだ。
金足農でも「周りを見渡せるように」と今春も一塁コーチを務めたことがある。疲労回復を優先するため試合への出場はなかったが、グラウンドに立って永田裕治監督(54)に初采配初勝利をプレゼント。「できるんだったら、これからもやろうと思います」と笑った。
もちろん、本番へ向けて着実に自身の調整も進めている。この日チーム合流後初めてブルペン入りし、立ち投げで30球。「久しぶりに強く投げられたので楽しかった」。体の連動性を意識しながら6割ほどの力で投げ込んだ。出来を自己採点すると「30点ぐらい。まだまだです」と厳しめ。宮崎入りするまで、じっくりと牙を研ぐ。
日本一を争ったチームメートたちも“みちのくのドクターK”の本領発揮を待ちわびている。「みんなが状態を気遣ってくれている」と明かす吉田。指揮官も今大会における投手陣のキーマンに指名しているように、大会連覇に右腕の力は欠かせない。
期待に応える思いは強い。26日の記者会見で初めて代表のユニホームに袖を通した際、「今までの努力がやっと結ばれたかな」と決意を新たにした。今夏1517球を投げた疲れを癒やし、初の国際舞台で誰よりも輝きを放ってみせる。
