プロ野球記録挑むオリックス・山田 クビ寸前!?崖っぷちから生還した“奇跡の子”

 プロ9年目のオリックス・山田修義投手(26)は今月15試合に登板。残り3試合で西鉄・稲尾和久らが持つプロ野球記録の18試合に挑む。大活躍の左腕だが、5月には2軍で“戦力外通告”を受け、試合のメンバーからも外されていた。何が彼を変えたのかを探ると、そこには“奇跡の子”と呼ばれた少年時代の出来事があった。

 3日・ソフトバンク戦(ヤフオクドーム)は山田にとって野球人生の分岐点となった。2点ビハインドの七回からの登板。状況はどうでもよかった。

 「これがラストチャンス。打たれてもいいから勝負しよう」

 そう言い聞かせてマウンドに向かった。プロ9年目。ここで結果が出なければ、オフには非情通告が待っていてもおかしくない。悔いを残したくない。気持ちがボールに乗り移った。2軍では144キロだった最速が148キロを記録。磨き上げてきたスライダーで中村晃を空振り三振に打ち取るなど1回1/3を無失点、3奪三振の快投を見せた。この投球を福良監督が高評価。ブルペンに居場所を得ることになった。

 今年も先発ローテ入りを目指した。しかし、キャンプの実戦で結果を残せず開幕2軍。ここでも5月には先発失格の烙印(らくいん)を押され、試合のメンバーからも外された。

 球場に来て練習するだけの日々、焦りだけが募った。1カ月後、リリーフ転向を提案される。役割は左殺し。「投げられればどこでもよかった」。対左用の武器にと小松2軍投手コーチからスライダーを教わった。

 「今までは切るイメージでしたが、リリースポイントだけ力を入れてはじくイメージで投げてみようと」

 すると直球の軌道で横滑りする“魔球”が投げられるようになった。この球が道を切り開いてくれた。まさに崖っぷちからの生還だった。

 実は山田は子供のころから“奇跡の子”と呼ばれていた。

 故郷の福井市に住んでいた小学2年生のころ。自転車で友達の家に遊びに行く途中、交通事故にあった。横断歩道を渡っているところにワゴン車が向かってきた。「あっ!」と思ったときには自転車ごと車の下に巻き込まれ、そのまま数メートル引きずられた。自力で抜け出したが、全身血だらけ。ワゴン車に乗せられ病院へ向かった。到着すると気を失った。目覚めたときに医者が言った。

 「タイヤとタイヤの間に入ったから良かった。あと数センチズレていたらタイヤの下敷きになって死んでいた」

 体中が擦り傷だらけになった。今も右側頭部には大きなキズが残る。不思議なことに利き腕の左腕はほぼ無傷だった。

 1軍昇格以降、大車輪の活躍ですでに15試合に登板。球団記録となる04年・歌藤の月間17試合、1956年の西鉄・稲尾、13年のロッテ・益田のプロ野球記録の18試合も射程に入れる。

 「疲れは全然ないです。できれば18試合投げたいですね」

 今月は残り3試合。“奇跡の子”はクビ寸前からプロ野球記録挑戦という奇跡へ挑む。

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