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ドラ1候補パナソニック・吉川 田沢以来日本人2人目のメジャー直行決断

 今秋ドラフト1位候補、パナソニック・吉川峻平投手(23)が来年から米大リーグに挑戦することが15日、分かった。ダイヤモンドバックスなどが獲得に意欲的であるとみられる。ドラフト1位候補選手が日本球界を経ずに直接、大リーグに挑戦するのは極めて異例。実現すれば、08年の田沢純一投手(32)=現エンゼルス=以来2人目となる。

 将来性豊かな23歳が夢を追い、勇気ある決断を下した。吉川が来年は日本ではなく、米国でのプレーを目指すことを選択。今後、獲得意思を示す球団と交渉に入っていくとみられる。

 吉川は最速147キロの直球と、独特の軌道で鋭く落ちるシンカーを決め球とする右腕。パナソニック入社1年目の2017年は、都市対抗1回戦・三菱岡崎戦で、14三振を奪って完投した。同大会は2試合で14回1/3を投げ、22奪三振の好投を見せた。

 同年の日本選手権でも2回戦・日立製作所戦で、9回4安打11三振で完封。同年11月からはJABA(社会人)選抜として、アジア・ウインターリーグに参加。各国のプロを相手に4試合で防御率2・08の好投を演じた。

 ドラフト指名が解禁となる今年の年始には、「成長できる1年にして、評価してもらえるようになりたい」と話していた。プロの注目も高まり、4月の京都大会・JR西日本戦では、11球団30人以上のスカウトや編成担当者が視察。今年ドラフト対象となる社会人投手では、トップ評価を受けていた。

 ドラフト1位候補の社会人投手が日本球界を経ず、大リーグ入りを目指すのは08年の田沢以来となる。当時、新日本石油ENEOS(現JX-ENEOS)に所属していた田沢は、社会人No.1右腕として日本の球団から評価されていたが、最終的にレッドソックスと契約を交わした。

 当時、ドラフト制度の崩壊を懸念する声が上がり、ドラフト指名を拒否して、海外のプロ球団と契約した場合、海外球団を退団した後も、大卒・社会人出身選手は2年間、高卒選手は3年間、NPB球団でプレーできない申し合わせができた。

 それでも、吉川は不退転の決意で「直メジャー」を選択した。185センチ、80キロとまだ細身で伸びしろは十分。自分の可能性を信じて、海を渡る。

  ◇  ◇

 吉川 峻平(よしかわ・しゅんぺい)1995年1月24日生まれ、23歳。大阪府吹田市出身。185センチ、80キロ。右投げ右打ち。佐竹台小1年の時、佐竹台ストロングアローで野球を始め、高野台中では千里山ボーイズに所属。関大北陽では1年秋からベンチ入り。関大を経て、17年にパナソニックへ入社。好きな野球選手は田中将大(ヤンキース)。

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