中央学院、春夏連続 “二刀流”大谷、頭蓋骨骨折から復活V弾

 4回、ソロを放つ中央学院・大谷
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 「高校野球西千葉大会・決勝、中央学院6-2東京学館浦安」(26日、ZOZOマリンスタジアム)

 中央学院が夏初出場を決めた。大けがから復活したプロ注目の大谷拓海投手(3年)は、決勝ソロを含む2安打2打点で勝利に貢献した。

 “二刀流の大谷”が苦難を乗り越えた。5月下旬の練習試合で登板した際、打球が頭を直撃。出場が危ぶまれながら最後の夏に間に合わせ、この日は「4番・右翼」で春夏連続の聖地出場へ導いた。

 待っていてくれた仲間のために、振り抜いた。同点の四回、先頭の大谷が初球のカーブを強振。「自分のバッティングで恩返しできればと思っていた」。右翼席へ突き刺す高校通算33号の決勝弾。初回の先制打に続いて主砲の役割を全うし、ダイヤモンドを一周しながら拳を突き上げた。

 慎重に復活への歩みを進めた。西千葉大会開幕まで2カ月を切る中、ケガの診断結果は「脳挫傷」、「頭蓋骨骨折」、「外傷性くも膜下出血」。相馬幸樹監督(38)は「預かった生徒を、最後までやらせてあげたい」と献身的に支え、細心の注意を払って大谷の復帰を信じた。

 野球のことだけを考えながら、投打の大黒柱は1週間の入院と1カ月間のリハビリを経て順調に回復した。6月下旬には練習復帰。今大会には4回戦で野手として出場にこぎつけると、準々決勝、準決勝では投手として登板も果たした。

 今春センバツではサヨナラ被弾で初戦敗退した。雪辱へ向け「校歌を歌いたい」と意気込み十分。苦境を経験した背番号1が、悲願の聖地1勝を狙う。

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