上尾34年ぶり聖地王手 高野監督「7度も出た伝統校なんだぞ」さあ復活だ

 「高校野球北埼玉大会・準決勝、上尾7-3昌平」(22日、埼玉県営大宮公園野球場)

 胸に黒字にオレンジ色の縁取りで「上尾高校」。オールドファンに親しまれたユニホームは、今も変わらない。1984年夏以来、34年ぶりとなる聖地へ王手をかけた上尾ナインは、ハツラツと試合終了の列に加わった。

 「弱気になったら負けると思いました」。完投したエース木村歩夢投手(3年)は振り返った。中3の夏、練習を見学し「アップもシートノックも、全員が一体となってキビキビ臨む練習に一目ぼれした」と上尾野球に魅せられ進学。最速は133キロながら、今夏に培った自信を胸に昌平の強力打線を抑えた。

 強豪私学がひしめく激戦区の埼玉で、公立校の上尾は長らく聖地から遠ざかるが、甲子園には過去夏4度、春3度出場した名門。79年夏にはエース仁村徹(現楽天スカウト)を擁し、牛島-香川のバッテリーがいた浪商(大阪)と名勝負を繰り広げた。同校OBでもあり34年前の夏の甲子園メンバーだった高野和樹監督(50)は「甲子園に7度も出た伝統校なんだぞと、生徒にはあえてプライドを持たせている。そのプレッシャーの中で戦うことの大切さを感じてほしい」と鼓舞する。

 24日の決勝は昨夏の全国覇者・花咲徳栄と激突。「相手が強いのは分かっている。何とかここでもう一つ勝って、上尾に新しい伝統をつくりたい」と木村。古豪復活へ全力で向かう。

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