大阪桐蔭・藤原、満塁弾!19安打18点コールド圧勝
「高校野球北大阪大会・3回戦、大阪桐蔭18-0常翔啓光学園」(21日、大阪シティ信用金庫スタジアム)
大阪桐蔭は今秋ドラフト1位候補・藤原恭大外野手(3年)の満塁弾などで大勝した。
チーム19安打の中でも出色の打撃だった。三回無死満塁、フルカウント。藤原は6球続いたスライダーを完璧に捉え、右翼席へ緩やかな放物線を描いた。
高校通算28号は、公式戦初のグランドスラム。「いい角度で上がった。直球は捨てていた。練習で変化球を投げてもらって練習してきたので」と支えてくれるチームメートに感謝した。
プロもうならせた。スタンドでは阪神、巨人など5球団11人のスカウトらが視察。阪神・和田TAは「高校生で『打った瞬間にいった』という打球はなかなか打てるものじゃない。スイングの軌道がいい」と絶賛した。
この日も大阪市内は酷暑だったが、大阪桐蔭の暑さ対策は万全。5月中旬から始まる伝統の追い込み練習は、例年よりも1週間長く、過去最長の6週間も行われた。3週目から2週間はグラウンドコート、5週目から2週間はグラウンドコートにマスクもつける。
「倒れそうなぐらい走ってきた。暑ければ暑いほど、桐蔭が有利になると思う」と藤原。どこよりも技術、体力、精神も鍛え上げてきた自信ある。「部員63人の力を合わせてやっていきたい」。史上初の甲子園2度目の春夏連覇へ死角はない。