「高校野球東東京大会・２回戦、東海大高輪台８－３武蔵丘」（９日、神宮第二球場）

　昨年の同大会で準優勝した東海大高輪台が初戦を突破した。主将の伊東翼内野手（３年）が３安打４打点するとエース・西原秀俊投手（３年）が昨秋以来の公式戦登板で４回無失点。同校初の甲子園出場へ好スタートを切った。

　下級生のころから主力を張る投打の柱２人が活躍した。伊東は昨夏４番として決勝進出に貢献。打線がより強力となった今夏は６番としてポイントゲッターを意識する。三回２死満塁では右中間へ走者一掃の適時二塁打。「自分が打ててよかった」と狙い通りの働きを見せた。

　昨秋に左ひざの前十字じん帯断裂した西原は公式戦復帰マウンドとなった。味方の好守にも助けられながら四回まで０を並べたが、「フォームが安定していない」と制球に苦しんだことを反省。次戦までの課題として修正することを誓った。

　野球部を持つ東海大の付属校としては春夏通じて唯一、甲子園に出場していない。「１００回大会なので、甲子園に行きます」と伊東。節目の記念大会に東海大系列の“大トリ”として聖地出場を目指す。