ロッテ・小林雅投手コーチ “新御三家”に無欲の勧め
ロッテ・小林雅英投手コーチ(44)が4日、先発“新御三家”の有吉、渡辺、土肥に無欲を勧めた。
佐々木、二木、酒居と昨季、先発陣の一角を担った3人がファームで調整中の現在、新御三家が先発ローテに食い込んでいる。
5月17日のドラフト5位・渡辺(NTT東日本)を皮切りに、2年目左腕・土肥、昨季は中継ぎ役だった2年目の有吉も先発に回っている。
だが、3人で8回の先発したものの、いまだにだれも白星を挙げていない(2敗)。
もちろん、打線との巡り合わせで、好投しても白星から見放されることがある。
小林雅コーチは「それが野球です。だれに(白星が)付いてもいい。チームが勝つことがベスト」と話しつつ、こう強調した。
「欲が出始めるとろくなことはない。勝ちたい、アウトにしたい。こう考えるといい方向に転ばない」
一人一人を確実に打ち取ることを心がけて五、六回まで投げ、結果としての白星が一番ということだ。
小林雅コーチは「“勝ちたい病”が出て来たら、ぶった切ってやる」と力を込めた。
人間だから欲が出る。しかし、「その欲を違う方向へ使ってほしい。トレーニングとか準備とかに」とも。
5日からは中日(ナゴヤドーム)、阪神(甲子園)と続く遠征6連戦。
もちろん、先発“新御三家”も予定通りに登板する。
「少しずつイニングが伸びているし、これからです」。最後に小林雅コーチはこう付け加えるのを忘れなかった。