雄星復帰星 左肩不安からエース復肩!6回0封今季最多9K

 「交流戦、西武2-0阪神」(1日、メットライフドーム)

 スコアボードに「0」が並んでいく。レオのエース菊池が帰ってきた。阪神・中谷の三塁打で招いた五回無死三塁のピンチも動じない。ロサリオ、江越は連続で空振り三振。梅野を歩かせて2死一、三塁となったが、植田にはチェンジアップでバットに空を切らせた。5月4日の楽天戦以来となった1軍マウンドで、ガッツポーズを繰り出した。

 終わってみれば6回3安打無失点、今季最多9奪三振の好投。真っすぐの最速は157キロをマークした。

 「今シーズン、100%で投げられたことは一度もなかった。ずっと肩が張っている中で投げてきた」。開幕前の寝違えの影響で、登板後の左肩の回復状況が思わしくない日々が続いた。病院の診断名は「左肩の機能低下」。開幕から6試合で5勝と白星を重ねても、今後を見据えると心は不安にさいなまれていた。

 5月5日。菊池は決断した。自ら2軍調整を辻監督に申し出た。幸いにもチームは首位快走中。2008年以来の優勝を見据え、勝負の夏場以降にフル回転するための苦渋の判断だった。2軍では治療のほか、肩をかばう中で狂ったフォームの微調整にも取り組んだ。懸命に調整を続け、マウンドで結果を残した。

 打線も左腕を援護した。初回は秋山が今季2本目の先頭打者本塁打となる、2試合連続の9号ソロ。三回は山川の適時打でリードを広げた。七回以降は小刻みな継投で零封リレーを完結。エースの復帰戦を勝利で飾った。

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