オリックス、吉田正で復刻ユニ星 阪急初Vの地で全打点

 「オリックス3-2ロッテ」(27日、わかさスタジアム京都)

 勇者の一撃がトドメを刺した。球団が初優勝を飾った地で見舞った打棒が勇ましい。「僕も印象に残る試合になりました」。オリックス・吉田正尚外野手が阪急時代の復刻版ユニホームを身にまとい、チーム全得点をたたき出す暴れっぷりだ。

 一番の見せ場は2-2の同点で迎えた八回2死一、二塁。「1つストライクが来たのでゾーンを上げて」。敵の4番手・シェッパーズが2ボール1ストライクから投じた高めのスライダーをガツン。打球は中前への勝ち越しタイムリーとなった。初回には先制7号2ラン。自慢のバットで3打点を稼ぎ出した。

 この日の舞台・わかさスタジアム京都は、西京極球場時代の67年に阪急が球団創設32年目で初優勝を飾った地。ブレーブスの歴史が染みこんだグラウンドで見せた吉田正の活躍を、福良監督も「正尚(吉田)に尽きる」とたたえた。

 この勝利でチームは5月の月間勝ち越しを決め借金1に。吉田正が宣言する。「交流戦優勝を目指して頑張っていきます」。偉大な先輩たちに負けじと反攻への旗手となる。

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