「東京六大学野球、明大２－０慶大」（２０日、神宮球場）

　明大と法大がそれぞれ雪辱し、対戦成績を１勝１敗とした。明大は伊勢大夢（ひろむ）投手（３年・九州学院）がリーグ戦初完投初完封で、慶大の秋春連覇決定を阻止。慶大と明大の２校に絞られている優勝の行方は次週以降に持ち越された。法大は高田孝一投手（２年・平塚学園）が九回途中２失点の好投で勝利に貢献した。

　伊勢が慶大相手に快投を見せて眼前での優勝を許さなかった。「絶対負けられない」と攻めの投球で今季３勝目。この日最速１４８キロの直球が走り、４番・郡司から２三振を奪うなど、封じ込めた。自信を持つ制球もさえ「場慣れしてきた」と手応え十分。今季から先発に転向し成長著しい右腕が、３季ぶりリーグ制覇への大きなカギとなる。