龍谷大平安、OB衣笠さん追悼星 松田が特大50号「期待に応える」
「春季高校野球京都大会・1回戦、龍谷大平安7-0南陽」(4日、京都府太陽が丘球場)
龍谷大平安が、OBの衣笠祥雄さんが4月23日に亡くなってから初めての公式戦を勝利で飾った。
二回無死。同校OBで西武・炭谷銀仁朗のいとこにあたるプロ注目の4番・松田憲之朗内野手(3年)が、左中間へ高校通算50本目となる特大の決勝ソロを放った。フルスイングが持ち味だった衣笠さんと同様に、力強いスイングで描いたアーチだった。
「監督から(衣笠さんが)100回大会出場を期待されていたことを聞いた。夏は多くのOBのためにも、期待に応えないといけない」。主将、4番、遊撃手としてチームを引っ張る大黒柱は、偉大なOBの訃報に気持ちを引き締め直した。
龍谷大平安は現在、甲子園で春夏通算99勝。原田英彦監督(57)は「命をかけるつもりでやっている。(選手には)先輩の思いを分かってもらいたい」。今夏は第100回全国高校野球選手権記念大会出場を果たし、衣笠さんにささげる甲子園通算100勝目を狙う。