日本ハム・ドラ1清宮、初安打&マルチ 感性信じて安楽撃ち「つかめたかな」

 「イースタン、楽天4-1日本ハム」(17日、楽天生命パーク宮城)

 日本ハムのドラフト1位・清宮幸太郎内野手(18)=早実=が17日、イースタン・楽天戦(楽天生命パーク)に「3番・一塁」で先発出場。3打席目に公式戦初安打となる左中間二塁打を放つなど、4打数2安打だった。

 七回の先頭。マウンドには安楽。甲子園を沸かせた2人が激突した。清宮はカウント2-2から146キロ直球を振り、打球はライナーで左中間へ。「芯でとらえられた。1本出て良かった」。これが二塁打となり、公式戦初安打。九回は小野の初球149キロ直球を右前に運び、プロ入り初のマルチ安打だ。

 オープン戦で19打席無安打。限局性腹膜炎から復帰後の2軍戦も音なし。2日前には「ひと工夫、ふた工夫必要かもしれない」と打席での変化を予告していたが…。

 「タイミングの取り方を変えようかなと思ったけど練習の感じが良かったのでそのままでいった」。清宮らしさとも言えるバットを揺らす動作を抑えることも頭にはあったが、自らの感性を信じたことが結果を引き寄せた。3月1日の台湾・ラミゴ戦(札幌ドーム)との親善試合以来31打席ぶりの安打だった。

 中3の夏の全国大会決勝でアーチを描いた球場で自分を取り戻した。「つかめたかな」。その表情には確かな手応えが詰まっていた。

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