中日・松坂 5回8安打3失点で初黒星も竜党からは大歓声 “ニュー松坂”披露

 5回、グラブを叩きベンチへ戻る松坂(撮影・山口登)
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 「中日-巨人」(5日、ナゴヤドーム)

 中日・松坂大輔投手が、日本で4209日ぶりに先発した。5回8安打3失点(自責2)、5奪三振で3四球。2点ビハインドの場面で降板となったが、ファンからは大歓声が飛んだ。

 味方が逆転することができずに松坂は初黒星。「先頭打者をしっかりアウトにすることができなかった。それによって球数が多くなってしまったことが反省です」と振り返ったが、復活への確かな第一歩を踏みしめた。

 プレーボール直前、場内に「松坂」の名前がコールされると、スタンドからはひときわ大きな拍手が飛んだ。2006年9月19日のソフトバンク戦以来、4216日ぶりとなる白星を目指し、マウンドへ。かつての剛速球は影を潜め、毎回走者を背負う苦しい投球。それでも、粘り強く丁寧にコースを突く“ニュー松坂”を披露した。

 一回、先頭立岡に初球は外角いっぱいに決まる直球。1ボール2ストライクから142キロの内角直球で詰まらせたが、二塁内野安打で出塁を許した。盗塁、中飛で1死三塁。坂本勇には四球を与えて1死一、三塁。ゲレーロにはスライダーを打たれ、左前適時打で先制点を献上した。

 だが、ここから粘った。続くマギーは2球で追い込み、高めのつり球を振らせて3球三振。岡本は1ボール2ストライクから低めの変化球を振らせて空振り三振に仕留めた。1点を失ったが、その後のピンチはしのいだ。

 二回は先頭の亀井を内角いっぱいに決まる142キロの直球で空振り三振。大城には左前打を打たれたが、大竹はスリーバント失敗。捕逸で2死二塁となったが、立岡はニゴロに仕留め、スコアボードに0を刻んだ。

 三回は吉川尚に中前へポトリと落ちる二塁打で出塁を許すと、坂本勇も打ち取った打球が右翼線へ落ちる右前打となり無死一、三塁。ゲレーロはストレートの四球で無死満塁の大ピンチとなった。

 マギーの遊ゴロ併殺打の間に1点を献上。岡本は平凡な遊ゴロに仕留めたが、京田の悪送球で3点目を失った。味方のエラーにも表情ひとつ変えず、続く亀井は捕邪飛に仕留めた。

 四回も得点圏に走者を背負った。先頭の大城に痛烈な右前打。大竹に犠打で送られ、立岡には止めたバットに当たったボールが三遊間へ飛び、遊撃内野安打。1死一、三塁のピンチとなった。だが、吉川尚をチェンジアップで空振り三振。坂本勇も変化球でタイミングを外し、ボテボテの投ゴロに仕留めた。

 五回は先頭のゲレーロを遊ゴロ。だが5番マギーには甘く入ったスライダーを打たれ、左翼フェンス直撃の二塁打を打たれた。続く岡本は三ゴロ、亀井は四球で2死三塁。この日、2安打の大城を迎えたが、しっかり右飛に仕留め、スコアボードに0を刻んだ。

 ここまで球数は96球。五回、代打を送られて、お役御免となった。味方の攻撃が無得点に終わり、初勝利はお預けとなった。

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