三重26年ぶり8強 横手投げエース福田が完投

 「選抜高校野球・3回戦、三重2-1乙訓」(31日、甲子園球場)

 三重を26年ぶりの8強に導いたのは、入学後に横手投げにした右腕だった。先発・福田桃也投手(3年)が被安打8、1失点の完投勝利。2週間前から右肘痛を発症し、痛み止めを飲みながらの登板だった。終盤のピンチもしのいだ力投で、「しんどかったけど、最後までしっかり投げ切れて良かった。いいマウンドでした」と汗をぬぐった。

 入学した時はスリークオーター。最速145キロ右腕・定本ら球の速い同期を見て、「上で投げると負けるな、と」。登板機会をつかむため、その夏から中学時代に一度、試したことのある横手投げに転向。球の切れが増し、得意の変化球も生きるようになった。昨秋の公式戦は7試合で防御率1・00。抜群の安定感を買われ、今大会でエースナンバーを与えられた。

 ただ福田は「背番号1はうれしいけど、(登録メンバーの)4人の投手で勝ち上がるのが一番」と言う。初戦は背番号10の定本が日大三を完封。投手間の競争と層の厚さ。この強みが今の三重を支えている。

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