智弁学園・藤村六回V二塁打 巨人・岡本級の長距離砲や

 「選抜高校野球・2回戦、智弁学園5-3日大山形」(25日、甲子園球場)

 智弁学園(奈良)は昨秋公式戦出場なしの4番・藤村健太内野手(2年)の決勝打でセンバツ出場5大会連続の初戦突破を果たした。

 大仕事をやってのけた。1点を奪い2-2となった直後の六回1死二塁。藤村の打球が左中間を真っ二つ破る。「思い切り振りました」。決勝の適時二塁打。公式戦初出場で4番を務めた男が、チームの期待に応えた。

 苦手の外角球を猛練習で克服した。重さ1キロ長さ1メートルの長尺バットでのロングティーが日課で、1箱200球を5箱、打ち込んできた。決勝打は外角寄りの速球をはじき返したもの。どんなコースでも体勢が崩れなくなった。

 中学3年時にはリトルシニア日本代表として全米選手権に出場。優勝したチームの4番も務めた。長年、同校の部長を務める井元部長は卒業生で巨人ドラフト1位の「岡本並みの飛ばす力」と言い、小坂監督はそのパワーにほれ込んで指導してきた。

 「僕が一番うれしかった」と小坂監督。年始の初練習で4番を告げた長距離砲の活躍に目尻を下げた。16年の優勝校が、最高のスタートを切った。

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