巨人13年以来OP戦V 巨人・岡本が打点王 開幕一塁確実

 「オープン戦、巨人4-3楽天」(25日、東京ドーム)

 甘い球をひと振りで仕留めた。2点を追う七回2死満塁。巨人・岡本は楽天2番手・宋家豪がカウント2-2から投じた高めの149キロ直球を中前にはじき返した。「低めのボール球を見逃して、(その後の甘い球を)打ち返せたことは良かったと思う」。劣勢をはね返す同点打に表情を緩ませた。

 オープン戦は全17試合でスタメン出場。この日の2打点で計15打点とし、12球団トップで終えた。オープン戦は4本塁打で、21日のヤクルトとの“練習試合”でも2打席連発。秋からの振り込みで「練習でも飛距離が伸びた」と向上したパワー。そこに勝負強さも兼ね備わってきた。

 進化する21歳の癒やしはスイーツだ。試合前のイベントに参加してのトークショー。休日の過ごし方を問われ「甘いものをよく食べます。最近は、いちごミルクのタピオカを買いに行って食べてます」と声を弾ませた。甘党を自認する大砲が、甘い球を逃さずに結果を残した。

 岡本の一打の直後に長野が決勝2点適時二塁打を放ち、七回は一挙4得点。チームは優勝した13年以来のオープン戦Vを飾った。高橋監督は「勝ったという事実は良かったかな」とし、岡本について「日々成長してくれている」と目を細めた。指揮官は明言しなかったが、開幕スタメンは確実。若返りの“象徴”として、躍進の一歩を踏み出す。

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