オリックス・吉田正2戦連発!福良監督「1年間試合出てくれたら」

 「オープン戦、オリックス1-1阪神」(25日、京セラドーム大阪)

 オリックス・吉田正の打球はまるでゴルフボールのように二段、三段と浮き上がってバックスクリーンに突き刺さった。

 両軍無得点で迎えた六回先頭。代わったばかりの高橋聡の初球135キロを完璧に捉え、2試合連発となる3号ソロとした。「イメージ通りセンター方向に打てた。まっすぐを強くはじき返せた」と振り返った。

 福良監督も「一発で仕留めましたね」と感心しきりだった。オープン戦途中は調子が上がらず心配の声も上がったが、最後は4試合連続安打。その間、14打数7安打5打点2本塁打とすさまじい猛打で雑音を封じた。

 指揮官をはじめ誰もが「吉田正は1年間試合に出てくれたら数字は付いてくる」と期待する。高い打撃技術と類いまれな遠くに飛ばすセンスを合わせ持つ天性のスラッガー。過去2年悩まされた腰痛さえ出なければトップレベルの実力を証明できるはず。

 オープン戦とはいえ14試合全試合に出場。3年目の真価発揮へ準備は整った。

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