日大三スーパー2年生・井上6回完璧救援!最速147キロ、圧巻聖地デビュー

 「選抜高校野球・1回戦、日大三5-0由利工」(24日、甲子園球場)

 スーパー2年生が現れた。1回戦1試合と2回戦2試合が行われ、日大三(東京)の2年生右腕、井上広輝投手が自己最速を2キロ更新する147キロをマークした。四回から2番手で登板すると、140キロ台の直球を武器に6回を2安打無失点と由利工を圧倒。チームも5-0で勝利し、春夏通算50勝目を挙げた。優勝した11年夏以来7年ぶりの甲子園初戦突破を果たした名門は、2回戦で三重と対戦する。

 怪物誕生の予感だ。0-0の四回、先頭打者への初球。井上が力強く腕を振り、投げ込んだ。146キロ。いきなり自己最速を1キロ更新した。そして2死三塁のピンチで迎えた9番・佐々木への4球目。うなるような直球は外角低めに外れたが、球速表示は147キロを計測。その瞬間、スタンドもどよめいた。

 180センチの長身から投げ下ろす剛球は最後まで衰えなかった。6回を2安打無失点5奪三振の聖地デビュー。背番号11は「夢の舞台だったので最初は緊張したけど楽しめた」と無邪気な顔を見せた。

 突然の出番にも動じなかった。「雰囲気が嫌で流れを変える意味でも代えた」と小倉全由監督(60)。先発の中村奎太投手(3年)を三回で降ろし、早々と2年生右腕に託した。井上が期待に応えると、打線も奮起。快投で流れを呼び込んだ。

 全国の舞台で自分の直球がどれだけ通用するか待ち遠しかった。昨秋以降は朝からどんぶり2杯を食べるなど食トレに励み、5キロ増加。体が大きくなったことが球速増にもつながり、「0で抑えられたのがうれしかった」と手応えをつかんだ。

 その姿はネット裏のスカウトの目にも焼き付いた。「コントロールが安定したら来年、上位候補になり得る」と広島・白武スカウト部長。伝統の強打と2年生右腕の力があれば、1971年以来の春頂点も夢ではない。

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