10年ぶり巨人・上原登板にドームが揺れた お見事1回0封も阿部から「遅っ」

 「オープン戦、巨人1-3日本ハム」(20日、東京ドーム)

 立ち上がったファンの大歓声と万雷の拍手に迎えられて、巨人・上原が小走りでグラウンドへ飛び出した。2008年11月1日以来、3426日ぶりの東京ドームの実戦マウンド。打者4人に対して22球を投じ、無失点。「緊張した」と振り返った右腕は「無事に1イニングを投げられて良かった」と汗をぬぐった。

 先頭・中島への日本復帰第1球は外角高めに外れた。その後、2-2から外角直球で見逃し三振。続く西川には四球を与えたが、松本、近藤を封じた。NPB球、軟らかいマウンド…。すべてが手探りだった。「スピードも出ていないし、スプリットもまだまだ。これだ!という球はなかった」。課題ばかりが口を突いた。

 投球に納得がいかず、何度もマウンド上で首をかしげた。それでも、声援が胸に染みた。この日の入場者数は、平日にもかかわらず06年の実数発表以来、オープン戦最多となる4万6297人。降板の際にはドームを揺らす上原コールが沸き起こり、「ありがたかったです」と感謝した。

 ベンチに帰還した際、最速130キロ台だった直球を阿部らから「球、遅っ!」と出迎えられたことを明かした42歳。「10年たちましたから、経験と技術で0に抑えたい」と苦笑いを浮かべ「あと何試合か投げれば、いけるかな」と手応えも口にした。戻ってきたレジェンド。まずは、誰よりも際立つ存在感を見せつけた。

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