ロッテ・平沢 勇気の4戦連続安打 故郷・宮城を「勇気づけられれば」

 「オープン戦、ソフトバンク1-2ロッテ」(11日、北九州市民球場)

 東日本大震災当時、13歳だった少年はプレーに集中していた。20歳のロッテ・平沢が六回に井上の代走で出場すると、九回に森から中前打。ライバルのドラフト2位・藤岡裕(トヨタ自動車)が首痛で4日から欠場。なんとしてもアピールしたい局面で、4試合連続安打だ。

 「下半身を使った打撃を心がけています。秋から春のキャンプとやってきました。今後も継続します」

 大震災の日は宮城県多賀城市の実家に2歳上の兄といた。「大きく揺れました」。未曽有の大災害を今も忘れることはない。

 「宮城で育った人間として風化させてはいけない。しっかりとしたプレーをして、勇気づけられれば…。一日一日が勝負だと思っています」。平沢は前を向き、定位置を奪う。

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