「オープン戦、広島５－１１楽天」（２４日、コザしんきんスタジアム）

　１９歳右腕が、自身初の開幕ローテ入りを確実にした。２年目の楽天・藤平が、１６日の練習試合・阪神戦（宜野座）に続き、対外試合２戦連続で３回パーフェクト。頼もしすぎる内容に、梨田監督は「開幕ローテ？当然入るでしょうね」と早くも“当確ランプ”をともした。

　藤平は「バッターの反応も、少し違う反応をしてもらっている。１４０キロ前半でもかなり差し込まれていたように思う」と振り返った。五回に対峙（たいじ）した鈴木に「真っすぐで押したい」と勝負を挑み、１４２キロ直球で詰まらせて右飛に仕留めた。一方で左打者に対しては、従来から持っているスライダーより曲がり幅の小さいスライダーを駆使してカウントを稼ぐなど、臨機応変に“試合巧者”ぶりを見せた。

　佐藤投手コーチは「『今日のいいボール』を試合の中でどう使うか。そういう意味でそれなりの投球ができている。いい傾向だね」とうなずいた。進化の一歩となる開幕ローテ入りをつかんだ藤平。ただ目標はそこではない。「１年間１軍で活躍したら数字はついてくる」と声を張った。