甲子園塾に若手指導者が参加 報徳学園の永田前監督らが講演

 日本高野連が若手指導者育成を目的として開催する講習会「高校野球・甲子園塾」が1日、大阪市内の中沢佐伯記念野球会館で開催された。現在教員で原則10年未満の監督、部長ら27人が全国から集まった。

 今年は11月に続いて2度目の開催。初日は座学が行われ、今春センバツをもって退任した報徳学園の前監督・永田裕治氏(54)や、昨春のセンバツを制した智弁学園・小坂将商監督(40)らが講演した。

 永田氏は、監督就任直後に発生した阪神・淡路大震災での経験から講演をスタート。監督時代は「全員ノック」などを行い、部員の絆を重要視してきたことを伝えて「心が大切。指導者が目線を子供たちの目線へ持って行って、いい方向に誘導できるようにしてもらいたい」と話した。30代の頃は休日に自腹で夜行バスに乗って東京へ向かい、カプセルホテルに泊まって大学野球を勉強した話など、自身の体験も伝えた。

 小坂監督は指導者、部員で3カ月に1回学校から最寄り駅までゴミ拾いをしている話を披露。視野を広げることが目的で、「いろんな方向から歩いて、拾っていくことが野球への気づきにもつながっていく」と話した。講演の終盤は、受講者から相次いだ質問に丁寧に答えた。

 受講者は1、2日に中沢佐伯記念野球会館に宿泊。2、3日はグラウンドで塾長の星稜総監督・山下智茂氏(72)らの実技指導が行われる。

 「高校野球・甲子園塾」は2008年にスタートし、今年で10年目を迎えた。昨夏の甲子園では作新学院・小針崇宏監督(34)が受講者として初の全国制覇を達成。受講者は550人を超えている。

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