ロッテ田村が700万増の5700万円でサイン「井口監督に恥をかかさないように」
ロッテ・田村龍弘捕手(23)が30日、ZOZOマリンスタジアム内で契約更改交渉に臨み、700万円増の5700万円でサインをした。(金額は推定)
うれしさも中くらいか。田村が言った。
「100パーセント納得していません」
昨年は130試合に出場し、2760万円から2240万円増の5000万円だった。
今年も132試合に出場して打率、打点ともに昨年並みの成績を残した。
「今年1年ぽっきりの働きではないし、3年以上続けて100試合以上出た」と言ってはみたものの、「言い返せることはないと思って判を押しました」
スパッと割り切るところが田村らしい。
だが、その根底にあったのは最下位という成績とチーム防御率が12球団最悪(4・22)の現実だろう。
「防御率がよくなかった。捕手でなんとかはあった。未熟だったかなと思った」
来季はプロ6年目となる。「(今年は)リード面で怖さを感じた。いままでやってきたことをリセットしてやり直したい」
5年間、伊東前監督の指導の下で鍛えられてきた。「新体制にもなる。これまでのことをいったん置いて取り組む」と新たな段階を求めて進む構えだ。
開幕戦のソフトバンク3連戦を3連敗。田村はこれを悔やむ。
「井口監督に恥をかかさないように。勝つのは伊東さんへの恩返しになる。1戦1戦を大切にしたい」
田村が正捕手としてのプライドをのぞかせた。