ロッテ ドラ5渡辺啓太「憧れ」井口監督の下へ 東日本大震災時は福島の高3球児

 ロッテからドラフト5位指名された渡辺啓太投手(24)=NTT東日本=が17日、東京都内で入団交渉に臨み、契約金4000万円、年俸960万円で契約合意した。(金額はいずれも推定)

 渡辺がキッパリと言い切った。「目標にする選手はいません。目標にしてもらえる選手になりたいです」

 一番の武器はMAX147キロの速球。切れがよく、制球の良さを身上とする。

 多彩な変化球も持っている。スライダー、カットボール、ツーシーム、そしてチェンジアップを操る。

 決して大崩れしないタイプだ。都市対抗野球では大活躍。決勝戦では好リリーフで胴上げになった。

 「ストレートの切れをレベルアップして(首脳陣に)アピールしていきたい。そこを見てほしいです」

 福島県いわき市出身。いわき光洋から神奈川工科大を経て、NTT東日本に入社。黙々と右腕を磨き続けた。

 11年3月11日の東日本大震災時は高校3年だった。「すごいことが起きている」との直感通り、1カ月以上学校に通えなかった。野球を再開しても、思うように練習時間が取れなかったという。

 当たり前にできていたことが当たり前にできない。以後、野球ができる環境に感謝しながらプロの世界を目指してきた。

 来季から井口資仁監督が指揮を執る。渡辺が笑顔を浮かべながら言った。「小さいころからの憧れでした。その監督の下で野球ができるのが本当に楽しみです」

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