明徳義塾の市川、4安打完封でV投手 今秋10試合を投げ抜く 明治神宮大会

力投する明徳義塾・市川=神宮球場(撮影・中田匡峻)
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 「明治神宮野球大会・高校の部・決勝、明徳義塾4-0創成館」(14日、神宮球場)

 明徳義塾のプロ注目右腕・市川悠太投手(2年)が、今大会3試合連続完投となる4安打完封で、神宮大会2度目の優勝へ導いた。

 「うれしいです。今までは(馬淵)監督の力で勝たせてもらってきた。今日は選手で引っ張って勝ちに行こうと話していたので、自分たちの力を出して勝ててよかった。ホテルでは選手みんなで監督を男にしようと言っていたので」と声を弾ませた。

 今秋は高知大会4試合、四国大会3試合、明治神宮大会3試合の計10試合を一人で投げ抜いた。「全部一人で投げるつもりだったので。疲れとかは全然ない。ストレッチとかケアもしているので」と表情も変えずに言い切った。

 アクシデントも気迫で乗り越えた。高知大会中には右内転筋を痛めたが、テーピングを巻いて登板。神宮大会では準決勝・静岡戦の二回に右手中指の爪を割った。それでも「そんなのを気にしたら負けるので気にしない。今日勝ったら終わりなので気合で投げた」と話し、平然とマウンドに立ち続けた。

 高知市立潮江中出身。「(明徳義塾は)県外の選手ばかりと言われてたし、甲子園に近いので」と競争激しい名門へ進学し、エースの座をつかみ取った。

 184センチの身長はまだ伸びているという。成長途上の右腕の目標は高い。「まだ通過点なので甲子園で優勝できるようにしたい。(甲子園でも)全部一人で投げます」。出場が確実な来春センバツは、02年夏以来の甲子園優勝を目指す。

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