DeNAラミ監督采配ハマった「アンビリーバブル」 大下克上へ「突き進む」

 「日本シリーズ・第5戦、DeNA5-4ソフトバンク」(2日、横浜スタジアム)

 本拠地の大歓声を浴び、声が震えた。執念の逆転劇で、1点差を逃げ切り。崖っぷちから2連勝を飾り、アレックス・ラミレス監督(43)は「本当に序盤からタフなゲームだった。アンビリーバブル」と興奮を隠せなかった。

 初回にあっさり先制点を献上。打線も四回2死まで、バンデンハークにパーフェクトに抑え込まれた。指揮官は「完封されるんじゃないかと思う投球だった」と振り返ったが、持ち味の積極的な采配で流れを呼び込んだ。

 攻撃では六回、無死一塁。2点ビハインドの状況で桑原が二盗に成功し、逆転劇に結び付けた。「足でプレッシャーをかけることが重要。いいタイミングで走ってくれた」。ここまで我慢強く起用した24歳が、勝負どころで期待に応えた。

 ピンチを迎えても、攻めの姿勢を失わない。1点リードの八回2死一、二塁では守護神の山崎康を迷わずマウンドに送り込んだ。「負けたら明日はない。イニングまたぎは準備していた。本当によく投げてくれた」。ホーム球場の雰囲気も味方に付け、逃げ切った。

 初戦から3連敗で一気に追い込まれたが、打順を変更することもミーティングでゲキを飛ばすこともしなかった。「監督として何も言わず、静かにすることが逆に選手のいいモチベーションになる。それがうまくいった」。どっしりと構え、反攻態勢を整えた。

 “ラミ流”の信念を貫き、完全に息を吹き返した。「大事なことはどのように始めるのではなく、どのように終えるか。勢いが来たと思うので、このまま突き進みたい」。一丸となり、奇跡の扉をこじ開けに行く。

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