“オーテマエ対決”は大手前高松が高知追手前を下し8強入り 延長14回の激闘

 「高校野球・秋季四国大会・1回戦、大手前高松3-2高知追手前」(30日、春野球場)

 初出場の大手前高松(香川)が、高知追手前(高知)との“オーテマエ対決”を延長十四回サヨナラで制して8強入り。来春センバツ出場へ一歩前進した。

 2-2で迎えた延長十四回、大手前高松は主将の1番・山本大輔外野手(2年)が1死から四球で出塁して二盗に成功。2死二塁のチャンスをつくると、3番・西本達哉外野手(2年)が放ったゴロは二塁前へ転がったが、これを相手二塁手が一塁へ悪送球。ボールがファウルゾーンに転がる間に二走・山本が生還し、激闘に決着がついた。

 打線は13安打、11四死球で塁上をにぎわせたが、相手左腕・岡林倖生投手(2年)を攻略し切れず22残塁。それでも、六回から3番手でロングリリーフしたエース・中村公俊投手(2年)が9回3安打無失点の好投を見せるなど、粘り強く戦い勝利をもぎ取った。

 「投手陣に助けられた」と山本主将。山下裕監督(37)は「四国大会で1つ勝つ難しさを感じた。次の相手も力があると思うが、しっかり戦いたい」と話した。

 大手前高松は、31日の準々決勝で松山聖陵(愛媛)と対戦する。

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