DeNA・ラミレス監督 勝負手ズバリ 下克上!日本シリーズ進出 一気に決める

 「セCSファイナルS・第4戦、広島3-4DeNA」(23日、マツダスタジアム)

 3位から勝ち上がったDeNAが広島に逆転勝ちで3連勝を飾り、1位チームに与えられるアドバンテージを含む通算成績を3勝2敗とした。アレックス・ラミレス監督(43)の継投策もさえた。DeNAは24日の第5戦に勝てば19年ぶりの日本シリーズ進出が決まる。

 勝負手を使った采配が、ズバリと的中した。2日連続の中止により、ラミレス監督が21日に先発予定だった今永を七回からプロ初の中継ぎで起用。左腕は2回を無安打無失点で3連勝に貢献し、指揮官は「今永につなげて、勝つことができた。大きな決断をして結果が出るのはうれしく思う」と胸を張った。

 七回、「今永」の名前がコールされると、球場がざわめいた。今季チームトップの11勝を挙げた左腕は菊池、丸を連続三振に抑えると、松山も遊飛に抑え左拳を握った。八回も完全投球で鯉打線を斬り「緊張したけど、ブルペンで全力で投げて入ることを意識していた。試合でもしっかり投げられて良かった」とうなずいた。

 1勝を追い求めた、この日の采配。2日連続中止となったことに加え「嶺井とのコンビネーション。(2人が組んだときの)防御率が1・70。今日というタイミングが一番良かった」と指揮官は左腕の起用理由を説明した。今永も1回6失点でKOされた昨年のファイナルS第4戦のリベンジを果たした。

 3勝2敗で王手を掛けたDeNA。「有利、不利は一切考えず、明日勝つようにベストを尽くしたい」と指揮官が話せば、今永は「去年、広島が達成できなかった日本一になるのが一番の目標」と力を込めた。日本シリーズの切符はもう、すぐそこだ。

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